まちなかコロナ対策チーム とやま について

はじめに

まちなかコロナ対策チームは、昨年2020年10月に立ち上がり活動を開始しました。その思いは、一言で言えば、みんなでコロナと戦い、それを乗り越えて、以前のにぎわいを取り戻すことです。その活動の経緯、内容、そして方針について説明いたします。

まちなかコロナ とやま

活動経緯

富山市では2020年4月のコロナ感染症第1波の中、老健施設での集団感染(クラスター)が起りました。当時、富山市ではコロナ感染症が一気に拡大し病院クラスターも起こり、救急医療が逼迫した状況でした。そこで、富山県と富山市は医療支援チームを派遣することにし、私がチームのリーダーとして施設内に入りコロナ感染対策に取り組みました。そして、7月には施設でのコロナ感染を終息することが出来ました。この取り組みでは、高齢者施設での感染では死亡率が高くなることを身近に経験しました。その後、この経験を活かして、高齢者施設でのコロナ感染予防に取り組む“とやま安心介護ネットワーク:Toyama Ansin Kaigo Network(TAKN:たっくん)”が立ち上がり、活動を開始しました。
その後、第2波(8月)ではカラオケハウスやスナックでのクラスターが発生しましたので、9月には富山市の中心市街地で健康まちづくりに取り組んでいた仲間や歓楽街や商店街の組合に声をかけ、10月から感染予防活動を歓楽街や商店街にも広げました。この活動にはTAKNのメンバーも加わりました。
さらに、第3波(12月)には飲食店でのクラスターが話題になりましたので、富山駅南の飲食店街へ活動範囲を広げました。中心メンバーは約10名で、富山市の健康まちづくりの仲間、そしてTAKN、歓楽街/商店街のメンバー等です。

まちなかコロナ とやま

活動内容

活動はコロナ感染予防の講演と現場視察の2本柱です。例えば、歓楽街に対しては、店長等に講演への参加を依頼し感染予防の基本を理解してもらい、その後許可されたお店を視察しながら現場指導をする方法を取りました。当初は、受け入れには抵抗感がありましたが、徐々に共にコロナと戦い営業を続けようという雰囲気になってきました。飲食店街では、その地区の町内会長が案内をしながらお店を回ることにしました。

まちなかコロナ とやま

活動方針

2021年2月中旬には、第3波が収まりそうですが、感染予防活動は4月5月までは続ける予定です。それは、ワクチンが普及してもまだまだ終息には時間がかかるのではないかと思うからです。活動方針を下記の四画面思考法(近藤修司氏開発)でまとめてみました。
私達の目標は、コロナ禍後(afterコロナ)の中心市街地のにぎわいの創出(ありたい姿)です。そのためには、感染予防活動としての講演会や視察を繰り返し(実践する姿)、歓楽街/商店街/飲食店街でクラスターを起こさずに安心して営業する(なりたい姿)ことを支援していきます。この活動と並行して、TAKNの活動にも協働していきます。

GOTOにぎわいの創出 with コロナ感染予防 in 商店街/繁華街 まちなかコロナ対策チーム とやま富山
まちなかコロナ対策チーム とやま 富山市
まちなかコロナ対策チーム とやま 富山市
まちなかコロナ対策チーム とやま 富山市

まちなかコロナ対策チーム とやま について

おわりに

この冬は、とにかく高齢者施設でのクラスターを起こさない、そして中心市街地でもクラスターを起こさないという強い思いで活動しています。皆様、今後のにぎわいの創出のために一緒に頑張っていきましょう。
(2021年2月)

まちなかコロナ対策チーム
富山大学附属病院総合診療科 山城清二